施工時注意事項
下地処理
防水下地は防水性能に直接影響を及ぼしますので、次の点に注意して施工を行ってください。
- 下地に錆、油、汚れなどが付着している状態で防水材を塗布すると、防水材と下地との付着力が低下して塗膜の剥離の原因となります。その場合は、電動工具、ワイヤーブラシなど適切な方法により、汚れを除去してください。
- 水性材料のため下地の水分管理(水分率)は特に設定していませんが、早期の塗膜形成・防水層の膨れ防止のため、表面が乾燥していると視認できる状況のもとで使用してください。なお、目視による確認が難しい場合は、水分計を使用して表面状態を確認してください。参考管理指標としては、表面水分率10%以内(日本道路協会編 道路橋床版防水便覧における管理指標)とします。また、下地が濡れている場合は、ブロワーなどで強制乾燥させるなど措置を行ってください。
- 水勾配は、床版下地で確保し、雨水などが防水層やドレーン付近に滞水しないように留意してください。
- その他、留意事項については、鋼道路橋防食便覧(日本道路協会 編)、道路橋床版防水便覧(日本道路協会 編)や道路橋床版防水システムガイドライン(土木学会 編)などを参照してください。
スーパースプレダム 工法の標準工程と仕様
スーパースプレダム 防水層の上には、アスファルト舗装もしくは、コンクリート舗装が標準となりますが、軽歩行程度の露出部分につきましては、防水層保護のため、タケトップSの塗布(竹林化学工業㈱製 トップコート)を推奨しております。
スーパースプレダム 工法施工手順
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下地処理
別項目参照 -
スプレダムシール E 塗布
スプレダムシール E をローラー・万能刷毛にて塗布する。
乾燥時間
夏季:約 30 分(気温 25℃ 晴れ)
冬季:約 1~2 時間(気温 5℃ 晴れ) -
② スーパースプレダム G 防水層塗布(1 層目)
スーパースプレダムG主剤9kg(1/2缶)に対して、スーパースプレダムG混和材6kg(1袋)を入れ、約5分間攪拌する。
【配合比率 主剤:混和材=3:2】
これをローラー・万能刷毛(推奨)などにて塗布する。 (厚塗り、たまりのないよう均一に塗布)。乾燥時間
夏季:約 1 時間(気温 25℃ 晴れ)
冬季:約 2~4 時間(気温 5℃ 晴れ) -
③ スーパースプレダム G 防水層塗布(2 層目)
スーパースプレダム G 主剤 9kg(1/2 缶)に対して、スーパースプレダム G 混和材 6kg(1 袋)を入れ、約 5 分間攪拌する。
【配合比率 主剤:混和材=3:2】
これをローラー・万能刷毛(推奨)などにて塗布する。 (厚塗り、たまりのないよう均一に塗布)。乾燥時間
夏季:約 1 時間(気温 25℃ 晴れ)
冬季:約 2~4 時間(気温 5℃ 晴れ)
注意事項
- 材料は攪拌機を使用し、ダマがなくなるまで十分に攪拌して下さい。ダマが残るとその部分だけ塗膜が形成されず、防水性能に悪影響を及ぼします。
- 防水層が完全に乾燥したことを確認してから次の工程に進んで下さい。特に日陰や隅角部は乾燥が遅くなるので、ブロア-や送風機、ジェットヒーターなどで早期乾燥を促して下さい。
- 気温5℃以上、湿度 90%以下で施工してください。
- 防水層の乾燥前に、重量物を乗せたり、足で踏みつけたり、水をかけないで下さい。
- 一度に防水層の厚塗りをすると塗膜に亀裂が発生するので避けて下さい。
- 主剤と混和材を混ぜた混合液体は、長時間放置せずにできるだけ早く使用して下さい。
- 防水施工完了後、完全に硬化するまでは(夏季:12時間、冬季24時間以上)、上から物を落としたり重いものをひきずったりして防水層を破損させないよう注意して下さい。