土木事業の技術の向上・活性化のために
施工に関わるより良い製品の開発と普及に力を尽くします。
写真:海ほたる (アイゾールEX使用事例)
私どもは1960年代の高度成長期から建築工事で、水性に特化した材料を用いて防水工事の責任施工という形で関わって参りました。その中で培った材料や施工のノウハウは、多岐に渡っていますが、一番に建築物から教わったことは、雨水や地下水や湿気などの水分と100%戦わず、逃がす努力をしていくことでした。
全ての製品に、この点が反映されて作られております。2000年頃からは土木工事においても使用されるようになり、維持管理におけるコンクリートの長寿命化に寄与させていただいております。
そして、2012年には高分子系浸透性防水材「アイゾールEX」が国土交通省新技術登録(NETIS)準推奨技術に認定され、今ではますます多くの方に使っていただけるようになってきました。
これからも、「剛より柔」な発想で、現場のニーズに則した様々な製品を開発して参ります。
コンクリート構造物の長寿命化にむけての発想の着眼点
構造物を永きに渡り使用するためには、コンクリートに「負荷を掛けない」ことであると考えています。 「負荷を掛けない」とは、コンクリートの適度な「呼吸」を妨げないことです。 自然界に存在しているものは、すべて水(水蒸気)を介在させながら、「吐いて吸って」を繰り返しています。 「呼吸」が途切れない状態にしながら、「劣化」も抑制していくということを行わねばなりません。 なぜなら「呼吸」が途切れると、自然界から切り離され「劣化」のスピードが速まることになるからです。
私どもの製品はすべてにおいてこの考えが反映され、コンクリートの素材に馴染む材料を基本として構成されています。 コンクリート構造物を長期に渡って安定化させ維持していくためには、この発想がなくてはいけません。 この「呼吸」のことを一般的には「透湿性」「通気性」などと呼んでいます。 日本は四季の変化も激しく、湿度の高い海岸部、山間部に土木構造物は多く建設されます。 構造物が「光」であり、それを補う材料は「陰」であり、相互が調和し重なり合うことで一体化して存在する。 そのような構造物を「陰」から支える存在であり続けることが、私どもの製品開発の目標とするところです。
これからも、皆様から永らくご愛顧していただける製品を提案して参ります。